2020年09月30日

音楽の「中」へ、音楽の「外」へ

当ブログは2013年5月に始まりました。そもそもはDTMがはかどらない私なんくいが
見切り発車的に始めたブログなんですが、徐々に色んな企画を始めるようになって
きています。その方向性を要約すると、この記事のタイトルになります。

私はDTMerを志している(ちょっと開店休業状態ですが・・・頑張ります)こともあり、
音楽の作りかについては一応それなりの知識はあります。その知識をオープンにする
という目的で、音楽理論などの記事を書いてきました。しかし、これはブログで記事を
書くことで分かってきたことですが、音楽を作るという目的以外にも音楽理論に需要が
あるようなのです。つまり、音楽をより深く理解するために音楽理論が助けになる。

私はそもそも、音楽を作ることと聴くことを分けたくないと思っています。もっと気軽に
音楽を「作る」とまではいかなくとも、その手前の行為に親しむようになってほしいと
思っていますが、それは段階的に進めるべきだろうなあとは考えています。ただ、
音楽理論などで、好きな音楽をより深く「理解」しようとする試みは、その一歩に
なると思っています。

そんな私の思いを今回「音楽の「中」へ」という言葉で表現してみました。人が音楽を
気に入る時は、その音楽の中に入り込むことが出来た時なのではないかと最近思います。
この詳細はいずれ書きますが、音楽の「中」に入り込むことを助けるコンテンツを充実
させたいなあと思います。

それと同時に、音楽の「外」へも目を向けたいと考えています。自戒を込めて書きますが、
音楽好きは音楽を社会から独立させて考えるクセがあると思います。しかし、音楽を
初めとするエンタメコンテンツは、社会と独立して存在することは出来ません。

ですから、私達の好きなものを守るためにも、音楽の「外」にあるものにも関心を向けて
いきたいなあと考えています。と言いつつも、地に足をつけることも大事。音楽好きに
とって、音楽と社会との接点で問題になる主たるテーマは「著作権」と「表現の自由」の
2つのテーマだと考えます。これらについても、このブログの大きな柱として記事を
書いております。

そういう趣旨で展開しているブログです。末永くよろしくお願いいたします。
posted by なんくい at 00:00| Comment(0) | あいさつ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月09日

本日の1曲20200709 Eddi Reader「The Exception」

Eddi Readerの2ndアルバムも、ずっと好きなアルバムですね。

セルフタイトルに題されたこのアルバムは、言ってみればFairground Attractionの同窓会的な意味合いを持つアルバムでした。何といっても作家陣の中にMark Nevinの名前が! 彼のペンによる4曲はどれも特別な意味を持つ曲でしたね。

と書いても「エディ・リーダーって誰?」「フェアグランド・アトラクションって? マーク・ネヴィンって?」と頭の中がクエスチョン・マークだらけになっている人もいるかも知れません。(特に若い人には)フェアグランド・アトラクションは80年代の終わりごろに活躍したイギリスのバンドでして、路上演奏をルーツに持つ(なのでギタロンという小ぶりなウッドベースみたいな楽器を使う)スタイルが当時逆に新鮮で、あっという間にスターダムにのし上がったのでした。日本では「パーフェクト」が今日でもよく流れるので、曲を聴いたことがある人は多いことでしょう。エディ・リーダーはそのボーカリストで、マーク・ネヴィンはそのギタリストでソングライターでした。

実質アルバム1枚で解散してしまったFairground Attraction。その後Eddiはソロ活動を始めますが、そこへ彼女の元を去っていった(fairground Attraction解散の理由が、Markがバンドを去ったから)Mark Nevinが戻ってきて(ドラムの人はEddiのソロ当初から活動を共にしていた)同窓会的な意味合いを持ってしまったわけです。でも、Fairground Attractionの明るく無邪気な感じとは異なり、人生の辛酸を知り、それと向き合うような世界にヤラれたものでした。

その4曲の中でも特に好きなのがこの「The Exception」当時「私は特別」という邦題がついていました。この曲は群像劇のような歌詞でして、女性のスターや若い嫁さんをもらった大富豪が登場してきます。そういう人を登場させて、コーラスでこう歌うわけですよ。

Oh but she thought she'd be the exception
Oh yes she thought she'd be the exception
But don't we all think we're the exception
Sometimes, sometimes

簡単に訳すと「でも彼女は自分だけは違うと思っていた。でもみんなそう思うことあるよね。時々」という感じなのですが、「自分だけは他の人と違う」と思ってしまう性は非常に俗物的であるけど、私達にもそういう気持ちあるよね、と肯定してみせる。その視線の厳しさの中にある優しさ(そしてそれを、色々あったEddi Readerが歌うという説得力!)に当時感動しましたし、今も心が動きます。

Eddi Readerは本国では大御所シンガー的な存在になっているようですが、その礎になっているのがこのアルバムなのかな、と私は勝手に思っています。

posted by なんくい at 08:55| Comment(0) | 音楽とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月08日

本日の1曲20200708 Jellyfish「Joining A Fan Club」

今日から90年代特集やります。理由は特にないんですけど、まあ来週くらいまで何かと忙しいので、書き貯めができる企画ということで。でもかなりヘンなセレクションになります。ごくごく個人的な90年代の好きな曲です。しばらくは洋楽編。

ということで、今日はベタなところでジェリーフィッシュ。しかも彼らを有名に仕立て上げた曲でございます。この曲なんかは「ポップスを偏愛する人は狂ってる」という非常に分かりやすいサンプルなんじゃないですかね。

楽曲自体は非常によく出来た、でも割と定番的なマナーに則った曲ではあるんです。バースからコーラスへ短3度上に転調するとか。流麗なコードワークと、輪郭のはっきりしたメロディ。そこに、かなりハードロックな音で(1stアルバムに比べて、この2ndはかなりハードな音!)そこに過剰なほどのコーラスが被さる。そういう感じで曲が進んでいくわけですが、様子がおかしくなるのは2コーラスが終わってブリッジに差しかかった辺りから。ストリングスで「星に願いを」をマッシュアップしたり、と思ったら突然高速な間奏が始まり(でもそこにあんまりギターソロとかは入らないんだよね)どうなっていくんだ・・・と思う間に半音上のコーラスへ着地する、というかなりアクロバティックな展開。この歪な展開にヤラれた人が、当時は多かったのではないでしょうか。(私もその一人です)

この2ndアルバムは過剰と言えるほどデコレイティブなアレンジワークで、それゆえに「やり過ぎだ」と毛嫌いする人もいるのですが、その気持ちは分かりつつも、この人達の過剰さってなんか憎めないんだよなあ。それは、彼らの音楽愛の純粋さが感じられるから。無邪気に音と戯れるさまはチャーミングに思えます。それプラス、音楽に救われた人ならではの、自分の音楽に「中身」を求める性もある。過剰にデコレイティブな音像の奥に、非常にグッとくる音楽がある。それが、私がこの人達の曲を長年愛聴している理由なのかも知れません。

posted by なんくい at 05:00| Comment(0) | 音楽とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする