2016年12月31日

クリシェを使いこなそう#22 その他の上昇クリシェ

もう2016年も終わりですね。今年最後の記事ですが、2つばかり紹介したいものがあります。
今年1年あまり更新できなくてゴメンねという意味も込めて、ささやかな贈り物です。
先ずは、昨日公開された、私立恵比寿中学&Negiccoのジョイントイベントのテーマソング。



なんだこのいきなりな名曲っぷりは!? connieさん節前回の暖かい曲で、どちらかというと
エビ中向けの曲かなと思います。正直このイベントについてはさして興味もなかったのですが、
こんな曲が生み出されるのなら大歓迎ですね。これ、リリースして欲しいなあ。エビ中のアルバム
に入るという形でもいいから。ゼッタイ買うよ。

続いては、今日紅白でおそらく最も話題になるであろう星野源さん。名曲「くだらないの中に」の
弾き語り音源です。



正直、今年の紅白については、星野源とPerfumeくらいしか興味がない(あとイエモンも出るか)
ですが、おそらく紅白ではメジャーど真ん中のステージを見せてくれるでしょう。

さて、今年中にクリシェの連載を終わらせましょう。正直、そんなに使い出がないという
その他のクリシェですが、それはこれまでの慣例で少ないってだけで、反対にこれを
利用して新しい表現が生み出せるかもですよ。

先ずは二の和音からのクリシェです。これは二から二#→三→四と行くわけですが、四の
和音のところが課題ですね。そのまま行くとこうなります。

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cliche115.mid
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(繰り返しになりますが、譜面にあわせてmidiファイルやDominoファイルをつけてます。
 特にDominoファイルはダウンロードしてDominoで開けてください。1つ1つの音を
 確かめながら響きを聞くことが出来ます。鍵盤のない方にオススメ)

ね。やはり四のところが不自然ですよね。このケースでは、4小節目でクリシェを捨てて
D進行で六の和音に行くというのが最もオーソドックスな手ですね。

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cliche116.mid
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あるいは四のところをマイナーにしてみると意外と使える形になります。

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cliche117.mid
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いかがでしょうか。ちょっと不思議な雰囲気になるのがアクセントになっていいと思うんですよ。
この後は、一の和音(C)に行くのが最も定番っぽい手でしょうね。

三からのクリシェに行きましょう。これもそんなに使われないんですね。何故でしょうか。

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cliche118.mid
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これ自体を聞いても別におかしくも何ともないのですが、これをどこで使うのかというのが
実はあまりアイデアがないというか。三の和音から五に行くってことで、そんなに目立つ
ドラマを感じさせないというのもあるのでしょうか。ミニマルな感じを出したいときには
使ってもいいと思いますけどね。

四からのクリシェは結構聞くような気がします。

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cliche119.mid
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クリシェというのは単独で完結するよいうより、次へのつながりが生かせるものが
「使える」ということなんですかね。このクリシェの場合は、次に六の和音(AmかA)
に行くのが自然ですし、そこから曲が展開していきそうな印象がしますよね。

そう考えると五からのクリシェがほぼ見られないのも分かる気がします。

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cliche120.mid
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これは4つ目の和音が次にどこへつなげるかというのが難しいですよね。半音上の七と
いうのも安定性に欠けますし。ということで、3小節目までを使うということなな結構
あるように感じます。そこから二の和音(DmかD)に行くと自然ですしね。

六からのクリシェもほぼ聞かれません。理由は、見てもらったら分かります。

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cliche121.mid
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4小節目で一の和音。つまり解決しちゃうんですね。これなら発展性がないですし、曲の
締めに使うにしてはドラマ性も薄いですし。

一方で、七からのクリシェはあまり使われているのを聞きませんが、意外と使い道があるように
思えます。

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cliche122.mid
cliche122.dms

2小節目で一度解決しますが、そこから別の形に展開していくという形になっていて、
この後色々つなげられそうですよね。ここからさらにクリシェをつなげてもいいですし。
個人的には6小節目の三の和音までつなげるというのがいいと思います。一応、8小節目
までクリシェさせたものを用意しました。

cliche123.jpg

cliche123.mid
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これにて、クリシェの紹介はおしまい。意図したわけではないですが、ちょうど123個の
コード進行(ちょうど上昇クリシェだ!)を紹介しました。

来年は理論編に入りますね。ナインスからいわゆるテンションコードの話に入ります。
posted by なんくい at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | コード理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月30日

冬へと歩き出そう

今日はNegiccoについて書きます。今ブログの更新頻度が落ちていて、
あまり彼女達に言及したりできていないですが、リアルタイムで一番応援
しているグループには変わりはないですから。

この間のシングル『愛、かましたいの』のウィークリーの結果が出ました。


オリコンで14位、とトップテン入りを逃した。しかしビルボードのセールス・チャート
では10位(枚数でも6000枚くらい違うね。これはオリコンで何らかの「補正」が
かかっている可能性が)と、何かと論争になりがちな事態になっています。
そこで、もう少し大きな視野から、この問題を考えたいと思います。

先ず、今年に入ってアイドル・シーンの衰退が目立つようになってきている、という
事態は直視すべきだと思います。AKBグループだって先細りだもんね。ただ、そういった
大手はまだ大丈夫でしょうが、痛手を被っているのは中堅レベル以下の規模のグループ。
ホワドルだって、あれだけ会心のシングルを出しておきながら、オリコン週間29位だし。
質という面でも、アイドルの世界は3776のように思わぬ才能が現れたりするのですが、
今年話題になった婦人倶楽部に至っては匿名の主婦。もはやアイドルではないじゃん、という
面でも、アイドルというメディアが変容していく現れかなと感じさせます。

その中で言えばNegiccoはまだ充分健闘している方だと思います。tだ、それでも今回
トップ10を逃すとなると、このままじり貧になる可能性もなくはない。そこで、これから
どうするのか、について考える時期に来ていると思うわけですよ。

先ず、多くの人が思っているように、オリコンの順位をやみくもに求め続けることには、
もはや意味はないと私も考えます。てか、もう充分やったやん。これ以上実績を作っても
よほどでない限りアナウンス効果はないでしょう。今でも「光のシュプールの5位」が
引き合いに出されますし。

ただ、武道館という大きな目標を考えると、それを実現するためにも何らかの目標を掲げないと
じり貧になると私も思います。それをどこに置くのか。シングルなどのセールス?それとも
動員? これは経済的な事情も考慮すべきでしょうが、それと共にシュリンプするアイドル・
シーンの中でどおうする?という視点も考えておくべきだと考えます。

私が思う一つの指標は、シングルに大物を起用する(それこそ今回の堂島さんのような)のなら
下手な結果は出せないでしょう。それが、若手の面白いところを抜擢するというのなら、
ある程度冒険出来る(そんなにセールスにこだわらなくてもいい)と言えます。

もう一つ見ておきたい指標は、ビルボードのCHART insightですね。
Negicco「愛、かましたいの」CHART insight

今回ビルボードの総合チャートでは28位。やはり力不足ですね。セールス(ここには他に
ダウンロードや歌詞の検索が入る)での18位の他にはTwitterの26位が入っているだけ。
ちょっとセールスに特化してしまったきらいがありますね。もう少し多方面に展開しないと
ファン以外には広がらないと思います。(私はビルボード総合チャートのトップ10入りを
目標にすべきだと個人的には考えますが、どれだけの賛同が得られるか。ハードルも
高いですしね)

これからアイドル冬の時代だと言えましょうが、その中でも新たな動きは出てきています。
このブログでも取り上げている西恵利香さんやソロ・デビューした脇田もなりさん、
ホワドル辺りが一緒にイベントをやったりして、アイドル・シーンの中心とは異なる
所に居場所を作ろうとしている。実はNegiccoって、そういう存在にとっての理想
みたいなポジションなんですよね。そう考えると、Negiccoが進むべき道って、これからは
誰も進んだことのない、いやむしろ後についてくる人たちがいる、フロント・ランナー
としての道づくりのような側面がある。その意味では責任も大きいとも言える。自分達
だけではないんだよね。今後の、色んな面白いことをしようという人達の未来も担って
いるという。さすがに大風呂敷広げすぎかな? いやでも今の彼女達って、バンドや
Hip Hop勢などとの距離感も考え合わせて、一番面白いことが出来そうな絶妙なポジションに
いると思うんですよ。

タイトルは当然、楽理解説もしたアズカメの曲に引っかけているのですが、あの曲の冬に
向かう中にもどこかワクワク感を隠せないムードのように、アイドルシーンが冬の時代に
突入していく中で、誰もいない雪道を進む楽しさを彼女達には体現してほしいと思います。
だから、オリコンに代わる目標も、あまり誰も掲げていないものがいいかもね。
ラベル:Negicco
posted by なんくい at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月26日

George Michaelまで天に召されてしまうなんて!!

天の神様はどおゆうスーパーバンドを組もうとしてんだよ、なんて
毒づきたくもなるってもんでしょう。なんと、ワム!で活躍した
George Michaelが亡くなったという報が世界を驚かせ、悲しませました。

この人の名曲製造マシーンっぷりを取り急ぎ振り返っておきましょう。先ず
西城秀樹や郷ひろみもカバーしたこの曲。



イントロのサックスが印象的なのはもちろん、色々アレンジも小技が効いているんですよ。
ヴァース部分のメロディが色々変わるのに合わせて絶妙の合いの手を入れる。染みますねえ。

明るい曲もたくさんあるんですが、今日はこういう系統の名曲を探索したい気分。という
ことで、続いても名バラード。



私がこの曲をどれくらい好きかというと、この童謡カバーでオマージュを捧げているくらい。

【初音ミクDark】ふるさと【童謡カバー】 powered by ピアプロ





ちょっぴしオトナなテイストのこの曲。最近JAZZな雰囲気が持て囃されているので
再び脚光を浴びるかもな曲ですよね。でも、後半のエモーショナルになるところが
この人の真骨頂だと思う。

うわ。こうして振り返っていると悲しくなってきた。トドメはこの曲。ワムの解散発表時に
発表されたという、この寂寞感あふれるナンバーはどうだ!



いいよねえ。なんて余裕かまして聴いていられないッス。ホントに切なくて
仕方なくなってしまうので、最後にちょっと明るめの曲を紹介しましょう。
なんと、かのアレサ・フランクリンとデュエットしているというナンバー。



この何とも言えないワクワク感はどうだ。ただ明るくポップというだけでなく、
このワクワクする感じこそが、ワム!から連なる彼の一番の美点だと。そしてその
「ワクワク感」は、ここ日本でもノーナなどに受け継がれていると思います。
(その意味では日本は彼をよく理解した国だと思うなあ)という締めくくりで
希望を持たせた終わり方をしましょう。安らかにお眠りを! そしてジョージの魂は
僕らがしっかり引き継いでいくのだ!!!
ラベル:George Michael
posted by なんくい at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする