2017年05月04日

祝30周年!エレカシの極私的30曲(12)赤い薔薇

エレカシの極私的30曲。今日はあえて外した「今宵の月のように」の裏バージョン
という趣を持つ回です。というのも「今宵の月のように」については、以前
たっぷりお送りしたことがあり、ここに加えることはそんなにないので。

その代わり、今回はそのシングルのカップリングに入っていた「赤い薔薇」を
たっぷり語ろうと思います。この曲はアルバム「明日に向かって走れ〜月夜の歌〜」
に収められています。ちょうど前回お送りした「遠い浜辺」の次の曲になっている
んですよ。ですので、前回の続きとしても楽しむことが出来ます。

この「赤い薔薇」は前回お送りした「遠い浜辺」の路線を踏襲したといっていい
タイプの曲です。こういった「裏通り」と言える楽曲の充実が、エレカシのブレイクを
影で支えたということを、私はもっと強調したいなあと思うのです。「今宵の月〜」
とか「風に吹かれて」とかばかりフューチャーされるもんな。いやこれらも名曲
なんだけども。あまりに不憫なんでね。

「赤い薔薇」は「遠い浜辺」よりもアップテンポではあるものの、同じようにハードで
かつ和の情緒を感じさせる路線。いやこの曲に関しては、ちょっとエキゾチックな
風味もあるかも。コードとかメロディの使い方が少しイスラム歌謡的な雰囲気が
あるんだよね。

そういう少し不思議な雰囲気で、歌詞も少し文学入った調子なのですが、それが
サビでははっきりした輪郭を持つ言葉で、非常に前向きなメッセージを放つのです。
「僕はひた走る/どんな悲しい思いでも/全て後ろにして」というライン。本当に、
本当に大々大好きでした。ただ前向きなのでなく、非常に重苦しいものが裏打ち
されているのが、ツボなんですよ。

そういう個人的な思いは別にして、この「赤い薔薇」は「今宵の月のように」で
展開されている歌世界を裏から支えるような趣を持った曲だと言うこともできると
私は考えます。先ほど引用したラインは「今宵の月〜」の「もう二度と戻らない日々を/
俺たちは走り続ける」に通じると誰もが感じるでしょう。その意味でもこの2曲は
ベストなカップリングだったのではないでしょうか。

さてシングル「今宵の月のように」がロングヒットを続ける中、いよいよアルバムが
発売されます。そのアルバムからはあと2曲、どうしても取り上げたい曲があります。
次回と次々回にそれを書きます。
posted by なんくい at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする