2013年05月28日

アイドルが歌うメタ・アイドル・ソング

明日発売するNegiccoの新曲「アイドルばかり聴かないで」は
アイドル史のみならず、日本歌謡史においても異色の問題作です。

タイトルにある「メタ・アイドル・ソング」とは、
アイドルが自分自身に言及するというスタイルの曲を指します。
代表的なところでは、小泉今日子さんの「なんてったってアイドル」があります。
(有名なので、聴いたことはあるでしょう)

能書きは後にして、先ずは曲を聴いてもらいましょう。


公的に歌詞を紹介できるページが(まだ)ないのが「ざんねーん!」ですが、
そんなに問題ないかも知れません。
一度聴いてもらえれば、何を歌っているかだいたい分かるだろうから。

この曲の内容を強引に要約してしまえば
「アイドルはヴァーチャルな存在だ」ということだと思います。
そこに現在のアイドルをめぐる状況が歌い込まれていますけども。
お金をいくらつぎ込んでもアイドルと付き合えない、とか
身も蓋もない歌詞がてんこもりで、ちょっと衝撃的かも。

ただこの曲、曲単体としてはそれほど衝撃的でもないと思うんです。
ここで歌われている内容って、某アイドルへの批判で
さんざん言われていることですし。
歌の設定も「アイドルファンのボーイフレンドを持つ女の子」
という形で、それ自体は自然なものです。
もしロック畑みたいなアーチストがこういう内容を歌ったら
ただのアイドルdisソングになってしまう。

それをアイドル自身が歌っている、という事実が
この曲をメタ構造にしている
わけで、そこが
いろいろと深読みできる仕組みになっている。
そこが面白いんですよ。
最後に心憎い自己言及オチも用意されてますし。

私自身の深読みは、アイドル側がこういう曲を歌うということは、
アイドルもそのファンも、そういうことは分かっている、
という了解を示しているのではないか、というもの。
それを分かった上で、アイドルというバーチャルなゲームを楽しんでいる。
だからこそ、楽しそうに「ざんねーん!」とコールできるのでしょう。

Negiccoの新曲が出ると、いつも「売れて欲しい!」と強く思うんですが、
今回はそれほどは思わない。(もちろん、売れて欲しいですけど)
それよりも、一人でも多くに人に聴いてほしい。耳に届いて欲しい!
きっと何かを感じてくれるはずだから。

総選挙とかいって騒いでる人たちも、それを外野で揶揄している人たちも、
3分ちょっとの時間をこの曲に割いてほしいと思います。
これを聴いて怒るのか、アイドルへの攻撃を鋭くするのか。
いろいろな誤解を生むかも知れませんが、それを含めて楽しめる。
そんなパワーを持つ曲だと思います。
小西さん。さすがですね。
(紹介するのが遅れましたが、この曲を作ったのがあのピチカート・ファイブの
 小西康陽さんなんです。それ自身大ニュースなんですが、楽曲のインパクトに
 うすれてしまった。。。)

とは言え、是非買ってください、ということで。
http://tower.jp/item/3238144/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AB%E3%81%B0%E3%81%8B%E3%82%8A%E8%81%B4%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7-%5BCD%EF%BC%8BDVD%5D%EF%BC%9C%E5%88%9D%E5%9B%9E%E9%99%90%E5%AE%9A%E7%9B%A4%EF%BC%9E
タグ:Negicco 歌詞
posted by なんくい at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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