2014年02月08日

今こそMacklemoreから学ぼう!

「明日ママがいない」についていつ書くんだ、とお思いの方もいるかもですが、
その前に激アガリの話をしたい!ということで、グラミー賞のMacklemore and
Ryan Lewisについて書きます。

Macklemore and Ryan Lewisというのは白人のヒップホップの2人組でして、
ラッパーがMacklemoreでRyan Lewisがトラックを作っているそうです。
今回の「The Heist」というアルバムがデビューアルバムにあたります。

そのアルバムに「Same Love」という曲があります。


この曲は同性愛への擁護、いや共闘を強く訴えかけるメッセージソングなんです。
彼自身は同性愛者ではないのですが、おじさんが同性愛者だそうで。そして
Hip Hopの世界は男根主義でして、ホモセクシュアルというのが罵倒のフレーズ
として使われがちなんですって。それに対しても「抑圧から生まれたシーンなのに
同性愛者を抑圧してどうするんだ」と容赦なく攻撃を加えるのです。でもこう
理性的に言われちゃグゥの音も出ないですよね。下手に反論すりゃ自分の差別者っぷり
を全世界にさらすことになりますし。他にも「勇者の国アメリカ」や「神の前の
平等を説く宗教(キリスト教ですね)」にも辛辣な言葉を投げかける。とにかく
この曲の歌詞を、全文探して読んでいただきたい!(著作権の問題で引用できません
からね)歌詞も訳詩もそんなに苦労せずに見つけることが出来ると思いますから。

この曲のサビでフューチャリングされているMary Lambertという女性歌手は同性愛者
でして、その「She Keeps Me Warm」という曲も実に沁みる。そして曲全体のモチーフ
としてマッシュアップされているのが、公民権運動の象徴となった「People Get Ready」
なんです。曲全体としてもメッセージを発しているわけなんですね。

そしてこの曲をグラミー賞で演奏するわけですが、ここでも素晴らしい仕掛けが。
34組の同性愛者を含む(全員がそうでないところもミソ。それこそ"Same Love"ですから)
カップルの合同結婚式を催し、そのカップルを祝福する歌としてこの「Same Love」を
披露したんです。最初の曲紹介でも「一部の人のためでなく、皆んなのためのラブソング」
という素晴らしい紹介のされ方をしていました。そして曲の最後に登場したのが、同性愛者
を長年支援してきたマドンナ。そして彼女のヒット曲「Open Your Heart」(この曲の
チョイスも非常に絶妙なメッセージ!)がマッシュアップ的に歌われる。という仕掛け。

こういう音楽を通じた闘いが受け継がれていく、というところがまたアガるところでして。
向こうの音楽シーンにはこういった歴史の蓄積があり、それがこういう晴れやかな場で
さりげなく示される。日本の例えばレコ大でこういうことってあります?
日本でも戦っている人はいますけども、ほぼメディアに黙殺されてますからね。

しかしネルソン・マンデラや主題歌のU2の話もそうでしたが、こういう差別の問題で
胸アツになる話って海外ばかりなんですかね。こういう事例があることを被差別の境涯で
苦しんでいる方にも知らせたいですし、日本からもこういう表現が生まれてくる日を
心待ちにしたいと思います。
posted by なんくい at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 表現の自由と差別 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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