2014年02月06日

音楽泥棒は誰なんだ?

音楽に関して非常にスキャンダラスなニュースが話題になっていますね。
佐村河内さん:曲は別人作…十数年前から 弁護士明らかに

佐村河内さんという方も賞賛の嵐から一転、手のひらを返したような
扱いを受けていますが、これはさすがに擁護できないですね。
何より発表された楽曲が可哀想ですよ。

ただ、冷たい言い方になりますが、これでその楽曲群の真の価値が露わになる
のではないでしょうか。これまでは「全聾の作曲家」という情報でゲタをはかされて
いましたから。それが一転スキャンダルにまみれてしまいましたが、既に多くの人に
聴かれて愛されていましたからね。

この曲を好きだった方はもう一度、自分に問いかけてみてはいかがでしょうか。
本当にその曲が好きなのか? もしそれでも好きなら、何ら恥じることはありません。
「現代のベートーヴェン」というアイコンはニセモノでも、あなたが受け取った感動は
ホンモノでしょうから。

この記事の本題に行きます。これも同じくらいスキャンダラスで、多くの人に関係ある
話なんですが、何故だかほとんど報じられていない問題です。例のファンキー末吉さんの
支援の会のTwitterに流れてきて知りました。怒る用意はいいですか?
4/1から費用が変わる!?結婚式の曲選びに注意!【著作権】

結婚式で音楽を使うとお金がかかる? これまで著作権的にめんどうだった手続きが、
「一般社団法人音楽特定利用促進機構(ISUM)」という団体が設立され、音楽の使用が
簡単になりました。めでたしめでたし・・・・・・・・・

ってどこがやねん!


思わず乗りツッコミで紹介してしまいましたが、最初の感想は「この人たちも必死やな」
というもの。もはや怒りすら出てきません。「こんなことしてるから音楽文化が衰退する
んだろう?」ということも、もう語ってあるので繰り返しません。まあこれで音楽のない
結婚式や葬式が日本の標準となることでしょう。(え?ブライダル業界が勝手に結婚式の
費用に上乗せするですって? そんなことすりゃ、ブライダル業界が道連れになりますよ)
木村カエラさんの「バタフライ」とか結婚式の定番として後世に歌い継がれるはずだった
曲たちも、残念ですね。(そういう意味でもアーチスト、怒っていいと思う)

私達のするべきことは、この事実を粛々と広めることだけです。実際結婚式をする人なら
知ってなきゃいけないことでしょう? 是非この記事でも元記事でもいいので拡散して
下さいね。

それよりも腹が立つのはこういった新聞記事です。
ブライダル音楽:煩雑な許諾事務「代行します」
(↑いつの間にリンク先の記事が消えている。魚拓を取っているサイトはコチラ

よくこんな提灯記事を書けますよね。どういう神経してるんだろう? 毎日新聞はまだ
マシなメディアかなと思っていましたが、こんなんジャーナリズムの欠片もないですよ。
(反論できるならしてみろっつうに!)本来メディアならこういう怪しげな団体がどう
やって設立されたのかとかを取材すべきなのに。そこまでは期待してないですけどね。

この記事が腹立つのは、誰の立場に立脚してるんだ、という点が全く不明なこと。こんな
ことを思うカップルが実際にいると思っているのでしょうか? 正常な神経をした
カップルなら「え? なんでお金がいるんですか?」となりますよね。別に例の団体の
肩を持ってもいいけども、いるわけのない利用者の声を勝手に代弁したりしないで
頂きたい。この記事を鵜呑みにするのはよほどメディアリテラシーの低い人だけですよ。
そんなおめでたい人でも、値段を聞いたら(10曲で26000円!)「高い」となるでしょう。
「別に高くない。音楽文化を守るためなら仕方ない」と考える人は、よほどお金に
困っていない人なんでしょうね。うらやましい限りです。

やはり文章を書いてるとふつふつと怒りが沸いてきますね。もっと冷静にいかなきゃ。
ただ、ここで厳しいことを言いますが、こういうシュールな事態になったのは、
我々があまりに声を上げてこなかったから、なんですよ。あの怪しげな団体だって
現行の著作権法に基づき作られたものですから。私がさんざん「現行の著作権法は
おかしい」「著作権法はひんぱんに変わっているのだから、今からでもリスナーの
声を反映させることは可能だ」と言っていますが、そういう声をそろそろ上げなきゃ
まずいですよ。

そのためには、そういったリスナーの声を反映させる仕組みづくりが必要になるの
でしょうけどね。10年前のMusic Watchdogsの失敗も踏まえつつ。音楽業界の人も
そういう方向で真剣に考えないと、そろそろやばいですよ。このままじゃあ、権利を
持っている人とリスナーとが足を引っ張り合って終わりでしょう。

2/7追記
言わずもがなでしょうが、タイトルの説明を。よく映画を見ると「No More映画泥棒」
というCMを見かけます。それに引っかけているのですが、法律を笠に着て本来
取るべきでないところからお金をせしめているのは誰なんだ!という意味です。
そうした道義にもとる行いの報いは自分に返ってくることでしょう。
新たな門出を祝福されるべきカップルや、故人を偲んでいる遺族から、お金を
掠め取ろうと考える「神経」が、私には理解できません。

2/9追記
結婚式の定番の歌を作っているアーチストで誰か「こんな汚れた金はいらん」と言う
気骨のある人はいないのかな? もし、そう思っていても言えないのだとしたら、
音楽業界というのもずいぶん息苦しい世界ですね。
posted by なんくい at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 著作権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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