2016年08月08日

JASRACが他業種に攻めてくる?

さて、久々の著作権の記事です。というのもこのニュースが入ってきたから。

二次創作に打撃か、JASRACの新理事長が絵画やマンガ、小説など音楽以外の著作権管理への進出に意欲

このニュースを受けてアニメファンなどが騒ぎ始めているというお話。これについては
音楽好きとして黙ってはいられないですから。

先ず、音楽と同じ標準を絵画や文芸、マンガに適用するというのなら、記事でも危惧される
ような状況には間違いなくなるでしょう。少なくとも現状の二次創作文化は大きな変貌を
迫られるのは間違いないです。

ただ、音楽と例えばマンガとはここまでの商慣習も異なりますし、そこへJASREACが違う常識を
押し付けてそれが受け入れられるとは考えにくいです。JASRACはなるべく同じ手法でやりたい
でしょうが、業界側がそれをすぐに受け入れることはないでしょう。

それと、やはり大きいのは私達の「声」なんですよ。エンタメなんてファンあっての稼業ですから。
私達の意見をそう無下には出来ないですよ。

じゃあ何故音楽でJASRACがこれだけ好き勝手出来たのはというと、このブログでもさんざん
申し上げてきましたが、音楽ファンが声を上げなさすぎたから。せいぜいCCCD騒動の時と
輸入権をめぐる騒動(あと違法ダウンロード)のときくらいですから。今でも色んな問題
山積していますけども、みんなおとなしいですからねえ。

それに私は、単純なJASRAC悪玉論には与しないです。MIDI文化は壊滅させましたが、今日の
ニコ動などでの「歌ってみた」「弾いてみた」文化の隆盛は、JASRACが包括契約という仕組みを
開発したからですから。この「包括契約」については問題もあるのですが、その恩恵に預かって
いるのは私達ユーザーだったりするのです。(そう考えると、彼らはコミケ文化にも包括契約的な
手法を提案してくる可能性がありますね)

それと、音楽業界についてはもっと悪い奴らはいっぱいいますよ。ちょっとこれを読んで下さい。

HISASHI(GLAY)×吉田豪 AUTO-MODからエヴァまで 同世代2人のサブカル大放談

なぜ6ページにいきなりリンクを貼ってるかというと、ここでHISASHIさんが「今の方が儲かって
ますから」という発言に注目してほしいからです。HISASHIさんは「怖いこと考えるのはよそう」
と言っていますが、私達はちゃんと考えるべきだと思うんです。私達までギョーカイの闇を怖がる
必要はないですからね。

そう考えると現状の「音楽業界が食えない」状況も別に悪くはないなあと皮肉でなく思います。
音楽出版社やら音事協やらはこういう形でなきゃ廃れないような気がするからです。それに、
夢はないかも知れないけど、今も結構楽しくやってるもんね。(もちろん応援している人達が
儲かってほしいですけど)

結論に行きましょう。JASRACが異業種に参入するのか否かというのは実際は業界内的な
トピックスに過ぎません。それよりも、彼らが「何をするのか」(彼らというより著作権者)
を注視すべきだと思います。繰り返しになりますが、彼らだってファンの声を無視して
好き勝手は出来ません。声を上げないことが問題なのです。
posted by なんくい at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 著作権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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