2017年05月23日

現実問題「所有」はめんどくさい

久々の著作権の記事です。といっても、今年になって音楽教室の問題が
あって、少しコメントしたりしましたが。その流れで、少し反論したい
サイトを見つけたのですが、そのテキさんはかなり強いので、時間をかけて
問題点を指摘する記事を書こうかなあと考えています。

今回は、そのマクラとして、音楽ファンにとっての実感というのを深めたいなあ
と思うんです。それがタイトルに書いた、音楽とメディアの関係の問題です。

よく、音楽を聴く手段として、CDから音楽配信へ、そしてサブスクリプションへ
という流れになっていると解説されることがあります。その背景としてコストの
問題(CDはアルバム1枚3000円・配信なら2000円・サブスクんら月1000円で聴き放題)
と便利さの問題が挙げられています。その「便利さ」の問題を、深めたいのです。

音楽ファンにとっての悩ましい問題、それは購入したCDの管理の問題です。
ライトなファンならそうでもないでしょうが、月に数枚以上買う方なら、年間で
4〜50枚、それが何年も蓄積されると数百枚・数千枚の世界になってきます。

私も、今も結構な枚数を所有していますが、かつては千枚前後所有していたことが
あります。ちゃんと数えた訳でないので正確な数は言えないですが。じゃそれを
どうしたかというと、引っ越しするときに、売れるものは売ったわけです。ただ
売れるものはまだマシで、状態の悪いものは、泣く泣く捨てる羽目になりました。

その時に痛感したのは「CDはどうしてもかさばるし、書庫とか持てる家でないと
たくさん所有するのは厳しいなあ」ということ。これを読んでいる皆さんはどう
しているのでしょうか。色々な方法があるのでしょうが、たくさん音楽を聴きたい
人にとって、CDは悩ましい問題があるということです。

その点、音楽配信はハードディスクの容量さえ確保できれば、いくらでも「所有」する
ことが出来る。その便利さに、私は飛びつきました。かつて所有していたCDも、
だいたいはパソコンのハードディスクに入れて保存してあり、これも正確な数は把握
していない(後述する理由もあり)のですが、2万曲は軽く超えているはずです。

ところが! このパソコンでの音源の管理も、非常に面倒くさいんですよ。原因は、
音源を管理する適切なソフトがないということ。だいたいの方は音源管理にiTunesを
用いていらっしゃることでしょう。ところがこのiTunes、アップデートするたびに
管理していた音源が行方不明になる、という事態が生じるのです。原因はどうやら、
パソコンに入っている音源のファイル形式にあるようです。iTunesはaccという仕様で
保存するのがデフォルトとなっており、他にmp3も使うのに不便はないです。ところが
音を保存する一般的な仕様であるwavは、扱えるのですが、これがアップデートするたびに
アーチストやアルバムなどの基本情報が抜け落ちる! 最初は私も泣く泣く基本情報を
付け替えたりしていましたが、もう諦めました。今は私のパソコンには、行方不明の
曲が2万曲あまり眠っていることになります。

この件についてはAppleの担当者にさんざん文句を言って、色々話しました。その中で
担当者が言っていたのは「iTunesは本来、音源管理ソフトじゃない」ということ。
もともと音源管理には不向きなソフトなんですよ。(ただ、アップデートするたびに
不便さに拍車がかかっている気がします。どうやらApple側がそういう機能を切り捨てて
いるらしいのです。midiファイルも読めなくなりましたし)

ということで、重度の音楽リスナーほど、サブスクに向かうことになるってことですよ。
私、Apple Musicを非常によく使っているのですが、その用途の多くは、自分のパソコンに
眠っていて聴けない曲を聴くという、本末転倒な事態に陥っております。エレカシや
洋楽楽理解説の連載なんてそれで書いていますし。ただ、そのサブスクについても文句は
あります。これも面倒くさいのは複数パソコンを持っている場合ですね。要は、サブスクで
自由に聴けるメディアは非常に限られている。私は車の中では専らラジオですが、カー
ステレオは(今乗っている車では)CDしか対応していないので、パソコンの音を
USBに入れて聴くなんてことも出来ません。サブスクなんてもっての他です。(サブスクの
音は、iPodでも聴けないですからねえ)今後、そういう不便さは解消されていくのでしょうか。

こういうことをつらつらと書いたのは、音楽業界の人って、ファンのこういう声を真摯に
集めているんでしょうかね、ということを知りたいから。よくCD→音楽配信→サブスクと
収益が減るなんて話を聞きます。その方面でのビジネスモデルも切実な問題なのでしょうが、
音楽ファンが実際、どういうところで悩んでいるのかということを、しっかり聞き取って
手を打つという、商売人として当たり前のことが、意外と出来ていないんじゃないですかね
音楽業界は。まあ音楽業界の人だって重度の音楽ファンで、今書いたような問題を抱えて
いらっしゃることでしょうが、でもプロの方は書庫くらい持てるでしょうし、機材もいい
ものを揃えられるでしょうから、意外と市井のファンの視点というのは盲点になっている
のかも知れないです。でないと、こんな不便なことが横行するなんてこと、考えられない
でしょう。(それとも、そんなことはハードのメイカーが解決することだ、くらいに
考えているのでしょうか)

なんだか愚痴みたいな記事になってしまいました。ただTwitterのTLで私と似たような問題で
困っている声を拾ったので、書いてみました。もしかすると私は機械オンチだけで、もっと
上手くやっているよという人もいるのかも知れません。そういう方がいれば、むしろ
その「上手い方法」を教えて頂きたいです。そういう知識の共有も、案外音楽業界を救う
ことになるのかも知れないですよ。
posted by なんくい at 11:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 著作権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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