2019年09月09日

またJASRACが叩かれていますが

最近、またJASRACが叩かれているようで。どうやら結婚式の徴収を始めるとか。このブログを昔から読んで下さる方は同じ気持ちでしょうが、そういう話を聞いて「おいおい」とツッコミを入れたくなるわけです。

その昔ISUMという団体があってだな(後述しますが、今もあります)、結婚式や葬式にかける音楽に著作権を徴収するという話は昔からあったわけですよ。それが徴収する団体が変わっただけで、別に事態が変わったわけではないでしょ。言うべきことはその時に言ってるし。(こちらの記事です)と思ってたわけですよ。

ところが、よくよく調べてみると、実際は異なる話でした。
JASRACが結婚式での「BGM用CD制作」や「記録用ビデオ」などに包括使用料を試験導入 新たな徴収かと勘違い広がる

結婚式で流す音楽に徴収するという話ではなかった(それが件のISUMだったわけで)のでした。それも、徴収方法を変えるというアナウンス(包括使用料は議論の余地あるとは思いますけど)ですし、騒いだのは何だったんだという話ですよね。

この「騒動」を通して考えることは3つ。1つはよく調べて発言しないといけないということ。特にJASRACを批判する側に、ちゃんと勉強せずに脊髄反射的に怒りを表明する人が多すぎる。よくJJASRACを擁護する側に「JASRAC批判する奴はフェイクニュースばっかり」と批判されますが、そう言われても仕方ないと思いますね。

2つ目は、JASRACが問題なわけではないとということ。批判する側は(擁護する側にしても)JASRACを大きく見過ぎているきらいがありますね。言うても彼らは事務屋さんですよ。(厳密に言うとそうとも言い切れない側面はあるのですが) 実際はその陰に隠れて殆ど批判されない音楽出版社であり音事協についてもっと追及するべきだし、本丸はやはり著作権をどうするか、という問題なわけですよ。だって、JASRACでなくISUMが徴収するといっても、皆さん批判したくなるでしょ。

そして3つ目は、そろそろ巨視的な視点で著作権をめぐる問題は考えないといけないということ。こういう小さいことを突っつくのでなく(いや小さいことも大事なんだけど)もっと全体を見渡して考えることが必要な時期に来ているということ。特にJASRAC腹立つとか思っている人に、そういう視野を持ってほしいですね。擁護する側の人は全体を見てもあまり現状を変えようとしないでしょうから、JASRACを批判するエネルギーをもっと有用な使い方が出来ると、音楽の未来に貢献できると思うんですね。なので、これからはそういう問題意識を、もっとかみ砕いて書いていきたいなあと思います。
posted by なんくい at 01:00| Comment(0) | 著作権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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