2013年05月06日

「コードのお勉強」始めます!

DTM初心者で、教えてもらいながら進めたい、
と思って始めたブログですが、
教えてもらうだけではなんなので
自分が貢献できるものは何かなあ、と考えたときに
「音楽理論なら少々明るいぞ」ということで

「コードのお勉強」という記事を
連載していくことにします。
なるべく分かりやすく、深い内容にしていきたいと
考えております。
これでアクセス数が増えるといいなあ、なんて考えつつ。




こればっかりの更新にならないように気をつけなきゃ。
posted by なんくい at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | コード理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月12日

ドレミファソラシドの話から

さて、コード理論の話のはじまりです。
なるべく初心者でも分かりやすく、順を追って説明していきたいと思います。
文章だけでもなく、出来うる限り音符や音素材などを用意するつもりなので、
いろいろ確かめつつ、読み進めてもらえるとうれしいです。

このコード理論、理論編と実践編があります。
理論編はそれこそ「ドレミファソラシド」から和音の基本、コード進行の
基本理論まで、一から説明したいと思います。
しかしそれでは、使える段階までいくのにかなり時間がかかってしまいます。
コードなんて、実際に使ってみて覚える部分がかなりあるので、使えるコード進行を
いくつも覚えて使い、自分なりに変形し、自分らしいコード使いを身につけていく
ことが一番いいと思います。そこで、理論編と実践編を行きつ戻りつするつもりですが、
始めたばかりで過疎っている現在、理論の話を何回か進めたいと思います。
では、始めます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最初は「ドレミファソラシド」の話です。音楽を習う時、何の説明もなく
ドレミファソラシドを使いますよね。ですが、このドレミファソラシドが
どういう仕組みで出来ているのか、それを知っておくことが、和音の大本を知る上で
重要なんですね。というわけで、ちょっと物理的な話から始めます。
音というのは物理現象ですから。

音の正体が振動波であることはご存じでしょうか。
様々な楽器は音を出す部分が振動し、その振動が波となって
(主に)空気をつたって私達の耳に届くわけですね。

で、波の様々な性質が音の3要素に対応しています。
音の3要素とは音の強弱、音の高低、音色のことですが、
音の強弱は波の振幅に、
音の高低は波の波長(つまり振動数)に、
音色は波の形(波形)に対応しているんです。

そのうち、ドレミファソラシドに関係するのは音の高低なんですが、
ここで波の波長(つまり振動数)と書きました。
波長と言うのは波の幅で、1回振動する時間に対応するわけですね。
波長が長いと、つまり1回振動する時間が長いと音は低くなります。
反対に波長が短くなると、音は高くなります。

振動数は1秒間に振動する回数ですので、
波長が長いと反対に振動数が少なくなる。
波長が短いと1秒に振動する回数が多くなります。
振動数と波長はちょうど逆の関係になります。
(数学的にも逆数なんですね)

で、ここから先は振動数の話です。
振動数がちょうど2倍になると、音の高さはどうなるでしょうか。
答えは「ちょうど1オクターブ上の音になる」です。

では3倍だと?
「それは2オクターブだろう」と答えたアナタ、
2オクターブは4倍ですよ。1オクターブが2倍で、その2倍ですからね。
すると3倍は、ドを基準に考えるとその間の「レミファソラシ」のどれか、
ということになります。勿体つけずに答えを言うと「ソ」になります。

で4倍が2オクターブ上のドですから、その次の5倍は何かというと「ミ」なんですね。
6倍はさっきの3倍の「ソ」の1オクターブ上(2倍)です。

つまり、「ドミソ」の和音というのは振動数比で
4:5:6というきれいな響き
をしているんです。
この4:5:6の和音は「長和音」あるいは「メジャーコード」といって
和音の基本なのです。(その話はまたします)

ドミソという基本の音の話をしました。
今度は「ソ」を基準に4:5:6になるように音を取っていくと、
「ソシレ」の和音になります。これで新たに「シ」と「レ」の音が取れました。

今度は反対にドが4:5:6の「6」になるように音を取っていくと
「ファラド」の和音になります。これで「ファ」と「ラ」の音が取れました。

こうして取れた7音を1オクターブの中に収まるように調整
(2倍したり半分にしたりする)と「ドレミファソラシ」となります。

ドレミファソラシドの振動数の比はこうなります。

音      ド   レ   ミ   ファ  ソ   ラ   シ   ド
振動数比 24  27  30  32  36  40  45  48

今回の話はここまでです。数字が多くて面倒くさかったかも知れません。
「ドレミファソラシド」にはきちんとした科学的根拠がある
ということだけでも分かってもらえれば幸いです。
こういう数学的な話が次回以降の話につながっていきますので。
(理論って結構面倒くさいんです)

次回は「導音」の話をします。

※音楽に詳しい人は「それは純正律で平均律はちがうだろう」という
 ツッコミを入れていらっしゃるかも知れません。
 純正律と平均律の話は、12音を取り扱う段になって解説しようと思います。
 それまでは、一応純正律で話を進めます。
posted by なんくい at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | コード理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月14日

導音のはなし

前回は「ドレミファソラシド」が一定の振動数比を持っているというお話をしました。
この中で一番重要な音は当然「ド」です。(主音といいます)
ここから他の音が導き出されているのですから。

さらに、この主音「ド」と他の音との関係を見ていきましょう。
それには、その2つの音を同時に鳴らしてみると感じるものがあるでしょう。
ここでは、2つの音の振動数比を見ていきます。
ド:レ=8:9
ド:ミ=4:5
ド:ファ=3:4
ド:ソ=2:3
ド:ラ=3:5
ド:シ=8:15
ontei.dms
↑Dominoでそれぞれの音程を作ってみました。Dominoで開いてください。
http://takabosoft.com/domino
ontei.mid
↑そのmidi音源です。

響きを聞いても振動数を見ても「ド:シ」が一番不安定であることがお分かりだと思います。
その次にレになりますが、レと比べても響きが不安定なことはお分かりかと思います。
シは一番ドと響かない、という事実が
和音を組み立てる上で一番重要な科学的事実
なのです。

シという音はこのドレミファソラシドの音世界の中では一番不安定な位置づけを持ちます。
そこでシという音は(ドレミファソラシドの磁場の中では)
ドに行きたがる性質を持っているのです。
シは不安定だがお隣のドに行くことで一気に安定する。
このシ→ドの動きを音楽では「解決」と呼んでいます。

和音というのは一般的に動きが命なんですね。
例外的にワン・コードで押していく曲もありますが、
それはあえてそれによる特別な効果を狙ったものでして、
あくまでも基本はコード進行によって大まかなストーリー付けがなされます、

その場合、安定→不安定→安定という流れが最も強力なストーリー付けになるんです。
この不安定→安定は、緊張→緩和と言い換えてもいいんですが。
その不安定→安定の最も強い推進力が、導音→主音という動きになります。
これは、和音では「ソシレ」→「ドミソ」になるのですが、
それは次回の話にしましょう。

次回はスリーコード、ドミソ・ファラド・ソシレの話をします。
posted by なんくい at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | コード理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月16日

基本の3つの和音(スリー・コード)

今回から楽譜を登場させます。
ですが、一度にアップロードできるファイルの数に限りがあるそうなので、
楽譜は1つの記事につき3つまでとします。
midi音源とdominoファイルもつけたいので。
midiはクリックすると音が聞けますが、
dominoファイル(.dmsという拡張子がついています)は保存してもらって
それからdominoから開くようにしてください。
和音は一音一音確かめながら進める方が分かるので、
各自活用してもらえればと思います。
http://takabosoft.com/domino
↑しつこくリンク

ちなみに楽譜はStudio ftn Score Editorを使いました。
http://studio-arts.bglb.jp/studio-ftn/
ここで楽譜を作り、画像ファイルに保存してから、ペイントで編集したものです。
(意外とアナログなんです)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
前回「導音」の話をしました。そこから再び和音の話に戻ります。
前々回に「ドレミファソラシド」の話をしましたが、
その「ドレミファソラシド」の成立の基となった
3つの和音の話です。
「ドミソ」「ファラド」そして「ソシレ」ですね。
これらはそれぞれ一の和音、四の和音、五の和音
(↑本当はローマ数字の1・4・5なんですが、文字化けするので
このブログでは漢数字を使います。画像データを除く)
と呼んでいます。
3chord.jpg

音も参照してください。
3chord.mid
3chord.dms

この和音はどれも振動数比4:5:6という同じような響きを持っています。
これらの音ですが、次のように展開することが出来ます。
(ドミソを例に)
tenkaikei1.jpg

音も参照してください。
tenkaikei1.mid
tenkaikei1.dms

「ドミソ」が「ミソド」「ソドミ」と積む順番が変わっていますね。
ですが、これらの3つの形には、和声学的には差はないとしているんです。
なんなら次のような形も同じと見なされます。

tenkaikei2.jpg

音です。
tenkaikei2.mid
tenkaikei2.dms

これは一つ飛ばしに積んでいます。これは非常に音程の幅の広い和音ですね。
こういった和音の種類は、伴奏の音の高さを変えるために、自在に活用できます。
どれを使ってもいい、ということです。

ただ、和音を進行させていく際に、なるべく同じ高さでそろる方が
自然に聞こえます。それは頭に入れていいかも知れません。

後、ベース音だけはどれを選ぶかで性質の違いが生じることがあります。
それはおいおいやりますが、和声学ではこの3つの和音にベース音を加えた
4声で構成しています。この講座では、しばらくは根音は和音の主音
(「ドミソ」の場合は「ド」、「ファラド」の場合は「ファ」)
のみを使います。それ以外の形はもう少し勉強してから使いますね。
(実戦編ではどんどん使っちゃいますが)

これらの3つの和音、ポピュラーの世界では「スリー・コード」といって
これのみで作られている名曲もたくさんあります。特にロックンロールで
(ジョニー・ビー・グッドなんかが代表でしょうか)
小学校で習う和音もこの3つだけ、だそうです。
(「うみ」なんかの唱歌もこれのみで構成されてる曲がたくさんあります)

これらの和音をどう進行させていくかは
次回の話になります。
posted by なんくい at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | コード理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月17日

カデンツの種類

昨日、アップロードできるファイルの数に限りが・・・
なんて書いてしまいましたが、
たくさんアップロードできることが判明!
まあ、一度にたくさん乗せすぎると読みにくくなるのは
間違いないので、少しずつ進める方針は変えませんが。
では、昨日のお話の続きです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昨日はスリーコードの紹介をしました。
ただ、紹介だけで機能の説明はまだしていませんね。
今回は機能の説明と、カデンツという概念の説明、さらにカデンツの種類を紹介します。

前回紹介したスリーコード、ベース音を加えた形で再び紹介します。
TSD.jpg
TSD.mid
TSD.dms

そこに書きましたが、「ドミソ」の和音は一、「ファラド」は四、「ソシレ」は五
(実際はローマ数字)と呼ぶことは、前回説明しました。
その下にさらにアルファベットが打ってありますが、これが和音の機能なのです。

「ドミソ」の和音は「トニック」(Tと略記)と言います。
「トニック」というのは主音という意味で、基本の和音という意味です。
「ソシレ」の和音は「ドミナント」(Dと略記)と言います。
「ドミナント」というのは「属している」という意味(Dominate支配するに関係?)で、
これは導音を含むので「ドミソ」つまり
トニックに行きたがる強い性質を持っています。
「ファラド」の和音は「サブドミナント」(Sと略記)と言います。
「ドミナント」に「サブ」(副)という接頭辞が付いていますね。
これは中立的な性質を持っているといえるでしょうか。

和音はトニックが最も安定していまして、ここに戻りたがる性質を持っている
と和声理論は考えます。
ただ、ずっとトニックだと面白みがない。
そこで、トニックからドミナントやサブドミナントへ行って、
そこからトニックに戻ってくる
、ということをします。
安定→不安定→安定、という旅をするのです。

そして、このトニック→他の和音→トニックという旅の1行程を
「カデンツ」
と呼んでいます。
トニックから始まりトニックに戻ってくるそのひとかたまりを「カデンツ」と言うんです。
これは、ちょうど言語学で言う「節」のようなものと考えていいでしょう。

(ここで大急ぎで「節」の説明をしておきます。
言葉の世界では文の中に「文に相当するもの」を入れることが出来ます。
例えば「彼は天才だ」という文を「私は思う」という文の中に入れて
「私は、彼は天才だと思う」のように出来ます。
この、文の中に入れる「文のようなもの」具体的には
主語と述語が揃ったものを「節」と呼んでいます。
先ほどの「私は、彼は天才だと思う」では、
「私は思う」と「彼は天才だ」の2つの節を持つと考えます)

曲の中では4小節ないしは8小節で一つのまとまりをなすことが多いですが、
そのまとまりが「文」だとすれば、その中にいくつかカデンツを含むことが出来ます。
もちろん曲やそのまとまりの中には、他の和音で始まったり終わったりすることが
たくさんありますが、それは「途中で始まった」「途中で終わった」ような印象を
聞き手に与えます。それは、このカデンツというのが一つの単位として
機能していることの表れなのです。

今使っているのはスリーコードだけなので、カデンツは次の3種類になります。
先ずT→D→T
TDT001.jpg
TDT001.mid
TDT001.dms

次にT→S→T
TST001.jpg
TST001.mid
TST001.dms

最後にT→S→D→T
TSDT001.jpg
TSDT001.mid
TSDT001.dms

以上です。
「あれ、T→D→S→Tは?」と考えたアナタ。
なかなか鋭いですね。
この問題は次回扱います。
posted by なんくい at 20:07| Comment(0) | TrackBack(0) | コード理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月20日

TDSTは可能なのか?

前回の「カデンツ」の話
http://eatnaan.seesaa.net/archives/20130517-1.html
の続きです。

カデンツというのはトニック(T)から他のものへ行って、
Tに帰ってくるまでの1サイクルを指します。
そう考えると、カデンツは

T→D→T
T→S→T
T→S→D→T
T→D→S→T
が考えられるはずですが、
T→D→S→Tの問題は触れませんでした。

実は和声学ではドミナント(D)はトニックに戻ろうとする力が強く
ふつうSには行かないことになっています。
つまり、T→D→S→Tというカデンツはないんです。

まあ、もしDからSに行くことが可能だとすると、
T→S→D→S→T
T→D→S→D→S→D・・・
といくらでもカデンツを作れてしまうわけなんですが。。。

その原理を一応説明しておくと、
ドミナント、つまりソシレの和音は導音「シ」を含むため、
「シ」の音は「ド」に行きたがる。つまり
「ソシレ」→「ドミソ」という「解決」が一番自然な進行なんです。

しかし、しかーし!!
「ファラド」も「ド」を含むだろう、と思いませんか?
これが自然かどうか、実際に聞いてみましょうか。
TDST001.jpg
TDST001.mid
↑midiファイル
TDST001.dms
↑Dominoファイル

どうでしょうか。どこかで聞いたような気がしませんか?
実は、ロックンロールのコード進行では結構見られるのです。
代表的なところでは(キーが異なりますが)「学園天国」のAメロのコード進行です。


ここでは和声学の知見を生かしつつも厳密な和声学の講座をしているわけではありません。
(和声学はもっと細かく各声部ごとの進行の決まりとか、うるさいんです)
ですので、慣用でよく用いるコード進行も紹介するつもりです。ですが、
コードの原理、あるいは自然なコードのあり方は追求したいと思っています。

ですので、
・D→Sの進行は、解決への動きを中和してしまう印象を受ける
・D→Sを認めてしまうと、カデンツが収拾つかない
という2点を押さえた上で、原則的にはT→D→S→Tを認めないことにします。
ただし、(やや古めかしい)ロックンロール的なコード進行ということで、
上で見た一→五→四→一については、例外的に認めることにします。
(あ、T・D・Sは今後拡張しますので、こういう言い方をしておきます)

ここまででスリー・コードの進行の原理については説明しました。
例題的に曲を用意しますので、どのようにカデンツが使われるかを見てください。
example001.jpg
example001.mid
↑midiファイル
example001.dms
↑Dominoファイル

これは適当にでっち上げた曲ですが、
カデンツがこういう感じで連なるという例にはなると思います。
例えば最初のカデンツは1小節目から3小節目でT→S→T、
次のカデンツは3小節目から5小節目でT→D→T、となっています。
3小節目のトニックは、最初のカデンツの締めくくりと
次のカデンツの最初を兼ねています。
カデンツが連なる時は必ずこうなります。

一応、この例題曲に出てくるカデンツ(楽譜にC1〜C6と記してあります)
のまとめをしておきます。

         カデンツの種類      該当する小節番号
カデンツ1     T→S→T         1〜3
カデンツ2     T→D→T         3〜5
カデンツ3     T→S→D→T       5〜8
カデンツ4     T→D→T         8〜10
カデンツ5     T→S→D→T       10〜13
カデンツ6     T→S→D→T       13〜16

すべての曲について、このようにカデンツの分析が出来ます。
より複雑にはなっていきますが、基本はここでやったのと同じです。

次回からはもう2つコードを増やして、その原理を説明します。
posted by なんくい at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | コード理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月22日

3和音の基本

前回までスリー・コードを使った和音の組み立てを解説しました。

今回から和音を増やしていきますが、その前に和音について考えておきましょう。
今さらですが「どうしてドミソなのか」という問いをです。

「それは4:5:6の振動数比と言っていましたよね」と言われるかも知れません。
ですが、そもそもどうして3つなのかと思いませんか。
実は2つの和音もあるんですが、前に音程を調べた時に
http://eatnaan.seesaa.net/article/361221388.html
感じてもらえたかも知れませんが、
2つだとイマイチ和音としての性質があいまいなんですね。
3つは重ねないと和音の色が出ないんです。

では4つ、5つはどうなんでしょうか。
4つ、5つの和音もあります。ですが、和音の最小の単位は3つの音の重なりなのです。

この3つの音の重なりですが、その際に音程が狭すぎても広すぎてもきれいに響きません。
kasanekata.jpg
kasanekata.mid
↑midiファイル
kasanekata.dms
↑Dominoファイル

いかがでしょうか。それぞれに面白い効果を出すためになら使いたいですけどね。
やはり基本的な響きは、一つ飛ばしに音を重ねる形なのです。
(これを音楽的には3度で音を重ねると言います)

すると、ドレミファソラシそれぞれの音を基に3つ音を重ねることが出来ます。
3waon.jpg
3waon.mid
↑midiファイル
3waon.dms
↑Dominoファイル

これらの和音を「3和音」と言います。そして、順番にローマ数字の一、二、三、・・・と
番号をつけていきます。
確かに「ドミソ」は一、「ファラド」は四、「ソシレ」は五でしたね。
これから一の和音、二の和音・・・と言うときは、これらの和音を指すと思ってください。

そしてこれからこの7つの和音を使う方法を学んでいくわけですが、
その中の三(ミソシ)と七(シレファ)は少々難しくなるので、
今は除いて考えます。とりあえずしばらくは、一、二、四、五、六の5つを取り上げます。
posted by なんくい at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | コード理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月24日

3和音を音程から考察する

前回、3和音の組み立てと、ドレミファソラシそれぞれの音を基準とした
3和音を紹介しました。もう1回復習しておきましょう。
3waon.jpg
3waon.mid
↑midiファイル
3waon.dms
↑Dominoファイル

今回は(そのうち5つの)3和音の性質を見ていきます。
先ず、これらの和音の重ね方について見てみると、主に3種類あることに気づきます。

一(ドミソ)四(ファラド)五(ソシレ)の和音は、
根音(一番下の音)と第3音(真ん中)の間に、
ピアノの鍵盤が3つ入る間隔(これを長3度と言う)で、
第3音と第5音(一番上)の間に、
ピアノの鍵盤が2つ入る間隔(これを短3度と言う)です。
こういう組み方をしている和音を「長和音」(メジャー・コード)と言います。
最初に紹介したスリー・コードですね。どれも振動数比4:5:6でしたね。

二(レファラ)三(ミソシ)六(ラドミ)の和音は、
根音(一番下の音)と第3音(真ん中)の間に、
ピアノの鍵盤が2つ入る間隔(これを短3度と言う)で、
第3音と第5音(一番上)の間に、
ピアノの鍵盤が3つ入る間隔(これを長3度と言う)です。
こういう組み方をしている和音を「短和音」(マイナー・コード)と言います。

ところが! 短和音の振動数比は、基本的には10:12:15なんです。
ここでも、三(ミソシ)と六(ラドミ)は10:12:15なんですが、
二(レファラ)は27:32:40になるんですね。(レ〜ファが少し狭い)
純正律ではレファラの和音は少しだけ不安定に聞こえるんです。
(現在のピアノやキーボードは平均律なので関係ありませんが)
それは、後で述べる二の和音の特性につながっていくるのだと思います。

一方、七(シレファ)の和音は、根音〜第3音、第3音〜第5音ともに
間にピアノの鍵盤が2つ入る間隔(短3度)なんです。

これがどういうことかというと、
和音の基本は根音と第5音の音程でして、それが完全5度という
ピアノの鍵盤が6つ入る間隔なんです。
振動数比も2:3(二の和音のレ〜ラは違いますが)という
非常に安定した音程になっています。

それが七の和音は、根音と第5音の間にピアノの鍵盤が5つしか入らない。
シからファまでの間に、ド・ド♯・レ・レ♯・ミの5つだけ。
(これを減5度と言います)
シレファの振動数比も45:54:64という非常に不安定な音程です。
こういう和音を減和音(ディミニッシュ・コード)と言います。

ですから七の和音は最後に考察することにして、残る6つの和音のうち、
三の和音は機能面で少々複雑なものがあるので、これも後回しにします。

ということで、一・二・四・五・六の和音についてこれから考察していきます。
次回は、代理コードという考え方から、5つの和音をT・S・Dに分類していきます。
(本当に少しずつですね。一気にいろいろ勉強するより、少しずつ勉強したほうが
 身につくことも多いので。共に頑張りましょう。私もいい復習になってます)
posted by なんくい at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | コード理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月25日

代理コードと5つの3和音の機能

前回は7つの3和音を、長和音(メジャー・コード)、短和音(マイナー・コード)
減和音(ディミニッシュ・コード)に分類したところまででしたね。

これからしばらくは、
一(ドミソ)二(レファラ)四(ファラド)五(ソシレ)六(ラドミ)
の5つの和音について、その性質を見ていきます。

その前に、代理コードという考え方を紹介しておきます。
代理コードというのは3和音のうち2つが共通している和音のことです。
例えば六は「ラドミ」ですから一(ドミソ)と「ド」と「ミ」が共通しています。
違うのは1音だけなので、響きとしてかなり共通するわけです。
ということで、もともとのコードの代理として使われることがあります。

これまで一・四・五の和音の性質をみてきましたので、
これらの代理コードを見てみましょう。
(下線を引いている音が、元の和音と共通している音です)

一(ドミソ)の代理コード: 六(ラドミ)  三(ミソシ)
四(ファラド)の代理コード:二(レファラ) 六(ラドミ)
五(ソシレ)の代理コード: 三(ミソシ)  七(シレファ)

それぞれ2つずつ代理コードがありますが、前に紹介している側(左側の和音)の方が
もとの和音の主音が共通しているので、代理コード感が強いと言えるでしょう。
ですから、例えば六の和音は一と四両方の代理コードなのですが、
一の代理という側面の方が強いです。
三もそうでしょうね。五の和音の代理という側面の方が強いです。

ここまで踏まえた上で、5つの3和音の機能を整理します。
これまで和音の機能としてトニック(T)・ドミナント(D)・サブドミナント(S)
の3つがあることを見てきました。
T・D・Sの機能については以前の記事を。
http://eatnaan.seesaa.net/article/361798583.html

5つの3和音はそれぞれ次のように分類できます。

T   一・六
D   五
S   四・二

つまり、六はトニックに、二はサブドミナントに分類されるということです。
しかし二は前回見たように不安定性が高く、次に五に行きたがる強い性質を持っています。
二から一へは原則行きません。
(別に行ってもいいですが、今は自然な和音使いを学ぶ時期なので、規則どおりにします)

そしてそれぞれの機能について、左側にある和音が主の和音、右にあるのがその代理コード
と考えます。この場合、一・五・四が主の和音、六・二はその代理コードです。

そして同じトニック・サブドミナントの中でも左から右へは行きますが、
右から左へは行けません。例えば一→六へは行けますが、六→一はダメということです。

そうすると、それぞれの和音が次に行ける和音は次の通りになります。

一→  二・四・五・六
二→  五
四→  一・二・五
五→  一・六
六→  二・四・五
(一→五→四→一は例外的なコードと見ますので、ここには含みません)
http://eatnaan.seesaa.net/article/362590557.html

これを見ると、一からはどこへも行けます。
二からは五へしか行けません。
四は六以外ならどこへも行けます。
五からは一か六、つまりトニックにしか行けません。
六からは一以外にならどこへも行けます。

逆からも見てみましょう。それぞれのコードが、どこから来ることが可能か。

一←  四・五
二←  一・四・六
四←  一・六
五←  一・二・四・六
六←  一・五

今度は、五の和音がどこからも行くことが出来ます。
解決という終着駅へ向かうルートですから、
困った時には五へ行って解決させればいい、とも言えます。
(非常に極論ですが)
次に行きやすいのは二ですね。これも次に五に行って解決することが分かってますので。
(理論書によっては二の和音をD2つまりセカンダリー・ドミナント
 と位置づけているものもあります。その場合、四の和音はD2機能つまり五へ行く機能
 とS機能つまり一へ行く機能の両方を持つと言っています。)
その他はそれぞれ2つずつのルートしかないんですね。

そして、これらの5つの和音を作ったカデンツも
T→D→T
T→S→T
T→S→D→T
の3種類があります。スリーコードの時はそれぞれ1種類だけでしたが、
5つに和音が増えると非常に種類も増えます。それぞれ
T→D→T    6種類
T→S→T    3種類
T→S→D→T  18種類
になります。それを次回から何回かに分けて見ていきます。
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2013年05月30日

5つの3和音によるTDT,TST

前回、5つの3和音(一、二、四、五、六)の機能の概略を見ました。
http://eatnaan.seesaa.net/article/363559980.html
今回はその続き。カデンツTDTとTSTを見てみます。

えーと、基礎的なことばかりやってもつまらないでしょうから、
5つの3和音までやったら、一度実戦編に進みますね。
本当は、名曲のコード分析とかもしたいんですが、
それをやるには相当進まないといけませんね。
(ある程度、専門知識をすっ飛ばすなど、いろいろ考えているんですが)
基礎編と並行させつつ進めていくことを考えています。
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カデンツについてですが、前回でトニック(T)とサブドミナント(S)に
お仲間が増えました。(ドミナントはまだ五だけですけど)
そうすると、TまたはSについては、その中で和音が変わることがOKになります。
ですからT→D→Tというカデンツの場合、
最初のTの中で一→六へと動くことが出来ます。
ただ、前回やったように六→一の進行はありません。
そして、最後のTも、次のカデンツに連結することを考えて、
最初の1つだけを取ることにします。

そう考えると、T→D→Tのカデンツの場合、最初のTで
   一
   一→六
   六
の3種類、最後のTで一か六かの2種類が考えられます。
(言うまでもないですが、Dは五しかないので1種類です)
そう考えると、T→D→Tは次の6種類が考えられます。
     T    D  T
    一  →  五→一
    一→六→五→一
       六→五→一
    一  →  五→六
    一→六→五→六
       六→五→六

このうち、最初の一→五→一はスリーコードのところで紹介したので
http://eatnaan.seesaa.net/article/361798583.html
残る5つの譜面と音を載せておきます。

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これで全部です。いろいろなパターンがありますよね。

T→S→Tは実は少ないんです。というのも、二の和音はTへは行けないので
(四へも行けません!)後半のS→Tの流れは四→一で決定。後は最初のTが
先のT→D→Tでも見た3通り。なので全部で3種類しかありません。

     T    S  T
    一  →  四→一
    一→六→四→一
       六→四→一

これも最初の一→四→一は紹介済みなので、後の2つの譜面と音を紹介。

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以上です。7つも新たなカデンツを聴いたので疲れましたでしょうか。
次回のT→S→D→Tはなんと18種類。今回の倍ありますので、
譜面と音はかいつまんで紹介することにします。
(求めがあったら、全部紹介しますけど)
posted by なんくい at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | コード理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする