2017年10月23日

SKY-HIが「キョウボウザイ」を公開した理由に戦慄せよ

記事自体も久々ですが、表現の自由について、あまり発信していない間にいろいろ
世間でもさわぎになっていますね。

例えば、とんねるずの「保毛尾田保毛男」をめぐる騒動。色々引っかかるポイントは
ありつつ、上手いこと意見を整理できないなあ、と思っていたところ、「やられた!」
と思うような記事がありましたので、それを紹介することにします。

同性愛を笑いものにする時代遅れのタレントが何かに気づくBL

簡単に言っちゃうと、とんねるずの笑いって「いじめっ子の笑い」なんですよね。それが
OKとされていた時代もあったのでしょうが、今はもうダメでしょうね。ということを
分かりやすく表現にしてくれているなあ、と感じました。お見事です。

では本題に行きます。当記事の主役のSKY-HIは、Hip Hop好きな人なら紹介の要はないですが、
AAAという男女混合アイドルにいる日高光啓がHip Hopアーチストとしても一流でして、その
ソロでHip Hopアーチストとしてのアーチスト名がSKY-Hiなんです。

私は彼の2ndアルバム「カタルシス」からのリスナーですが(でもゴメンまだ取り上げて
いなかったね)今回取り上げたいのは、彼の今年出した「キョウボウザイ」という
トピカル・ソングについてです。



こういう話題は、このブログ開始当初からさんざん取り上げてきました。サザンとか
山崎まさよしさんとか。だいたい表現する側を擁護する記事でしたので、当然この試みも
絶対支持、なわけですが(意見が同じとか違うとかは実は関係ないんですよ。こういう
のも擁護しますからね)今回あえて記事にしようと思ったのは、他でもない日高くんから
こういう政治的な曲を出す意味について、新たな視点が提示されたからなんですよ。

そのことを教えてくれる記事がこちら。
共謀罪強行採決を批判したSKY-HIがエイベックスから怒られた!? それでも口はつぐまないラッパーとしての決意

このLITERAというサイトは相当政治的に偏った主張を持つサイトでして、従ってこの記事も
非常に偏った取り上げ方をしている(私「MUSICA」も買って読みましたけど、実際はSKY-Hiの
トータルなアーチストとしての立ち位置、という文脈を踏まえて読むべきです)のですが、
私がこれから取り上げたい問題に関しては、この記事に書かれていることで充分です。

ここで、私が非常に目を開かされたのは「こういう政治的な曲を出すのは社会のために必要だ」
という彼の考え方です。これって「音楽に政治を持ち込むなよ」とは対極の考えですよね。

しかし、政治的主張を持つ曲を発表するということが「社会のため」だという考えは非常に
過激というか斬新ですよね。その考えは彼の中には強い矜持としてあるようで、というのも
この「キョウボウザイ」は共謀罪の採決からしばらく様子を見たそうなんですよ。誰かが
このことで曲を出すはずだと。しかし誰も出さないから「こういうことで誰も反応しない
日本なんてあり得ない」と思って発表したと。

彼の発言の中でも、特にこのラインですね。件のLITERAでも引用されていますが、ここに
今一度MUSICAでのSKY-HIの発言を引用します。
「人前に立って、人の人生の時間をもらってライヴやったり音楽作ったりしてるってことは、
 その人が生きる社会の中にいかに自分がちゃんと存在できるか、その人の子供とかに繋が
 っていった時にいかに自分がいい形でバトンを渡せるかを考えるべきで。」

ええっと、前後はLITERAの記事でも読んでください。(理想的にはMUSICAを読んでほしい)

彼はHip Hopアーチストとしての矜持として(「ラッパーは社会を映す鏡」という発言もあり)
こういう意見を持つに至っているのかも知れませんが、私は音楽に関わるすべての人(アーチ
ストだけでなく、リスナーとかも)が、彼の考え方を吟味し、自分の立ち位置を今一度考える
べきだと強く願います。

しかも、彼が考えているのは今現在の音楽と社会だけでなく、音楽の未来というビジョンも
持っているところも特筆すべきです。私も昔「『音楽』といううねりの中で」という文章を
書きましたが(あれは著作権の文脈で書かれているので、まだ偏ってはいますが)その音楽も
社会とは無縁でいられない。もちろんエスケーピズムというか社会からの逃避という機能を
持つ音楽も存在しますが、それさえもそういう社会的な機能にどこかで自覚的であるべき
なんだろうと思いますね。

一方で、政治という領域に目を転じると、昨日選挙がありましたけど、あまりに選択肢がない
というか、どこに投票したらいいのか困るなんて状況がありますよね。(もちろん特定の政党を
支持していらっしゃる方もいらっしゃるでしょうが)無党派層がこれだけ多いという現状は、
そういう政治不信というか、自分の意見を託せる政治家がいない、という深刻な悩みの反映
なんだろうな、とは考えます。

でも「民主主義において、政治家は民衆の反映である」という考え方もあります。つまり、
そういう「自分の意見を託せる政治家がいない」というのは、私達自身に責任があるという
ことなんですよ。

それに対して「だから選挙には行くべき。消去法でいいから投票すべき」と意見する人もいる
でしょうが、もちろんしないよりはした方がいいに決まっていますが、それを言い立てるのも
ちょっと違うよなあ、と最近考え始めているんです。いざ選挙になって「入れる政党がない」
と嘆いても遅いわけで、もっと普段から政治について意識的であるべきなんですよ。

もっと色々と勉強すべきだし、自分の意見を発信するべきだし、もっと言えば議論をすべき
なんですよ。議論ということは、色んな意見を投げかける人に対して足を引っ張らないと
いうか、炎上みないなことはもっての他なんですよ。(私は最近、ネットも自動車みたいに
免許制にすべきじゃないの、とすら思ってしまいます。そうすると、炎上押させる人は
使用停止にする。炎上というのはそれくらい罪なんだと、最近思うようになっています)

私は常々、せめて音楽の世界くらいは風通しの良い世界であってほしいと思っています。
それだけでなく、音楽にまつわる色んな政治的な問題についても、もっと色々発信し、議論を
起こしていくことが、音楽の未来にとって必要なのだと、日高くんに教えられた気がします。
微力だけど、頑張らないとね。
posted by なんくい at 19:27| Comment(0) | 表現の自由と差別 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月13日

偶然見つけたSanseverinoを紹介!

今日紹介するアーチストは、先週車に乗っていて、ラジオで偶然かかった
アーチストです。早速捜索をかけたのですが、アーチスト名と曲名が分からず
難航しましたが、その番組の再放送があって、そこでアーチストと曲名を
無事にゲットしました。

件の曲は公式では公開されておらず(「La Cigarette」という曲です。スウィンギンで
サイコーっす)取りあえずアーチストだけを紹介することにしますね。

そのアーチストとはSanseverino。フランスのアーチストです。



これでかなり感じは分かってもらえるかと。非常に雑食的な音楽性ですよね。
ジャンル的には「マヌーシュ・スウィング」と言うそうですが、そこに東欧音楽やら
パンクやら雑多な音楽が混ざる。(マヌーシュ・スウィング自体、雑食的な音楽なんだ
そうですが。何たって「ジプシーのジャズ」って意味ですから)歌いっぷりから
Elvis Costelloを想像する人もいるかも知れません。

曲をもう少し貼ります。この辺りもゴキゲンですね。






最後のなんかカントリーも入ってますよね。とんでもない才人であることは感じ取れる
のではと思いますね。

パンクっぽいテイストのライブ音源も貼ります。かつて流行ったマノ・ネグラっぽいですね。


日本の音楽で言ったらチャラン・ポ・ランタンなんかが好きな人なら気に入ってもらえるのでは。
あまり日本で知られていない類の音楽だそうですが、私はノックアウトされました。
ラベル:Sanseverino
posted by なんくい at 11:16| Comment(2) | 音楽とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月01日

フィロのスの決定打「ジャスト・メモリーズ」MV公開!

これはもう、決定打でしょう!



ちょっとこれ、ヤバすぎでしょう。
ここまでの名曲を出されちゃ、
フィロのスがどうとか、文脈も何も
関係ない、2017年屈指の大名曲の誕生。

この曲を含んだ(他に「ベスト・フォー」
なんかも収録)2ndアルバムが11月に
発売されるとのことです。
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posted by なんくい at 00:57| Comment(0) | 音楽とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする